ここでは、署名者の観点と、署名を表示して検証する他のユーザーの観点から見た、デジタル署名のサポートについて説明します。主要なユーザーインターフェイスは「デジタル署名」ダイアログボックスです。署名者はこのダイアログボックスを使用して、署名の作成、削除、再検証を行います。その他のユーザーは、署名を特定して確認するツールを検索します。「デジタル署名」ダイアログボックスはからアクセスします。
全ファイルの署名
「ファイル署名を追加」ツールは、ファイルの適用範囲でデジタル署名を作成するときに使用されます。
バッチコマンドによる複数ファイルの署名
「バッチ処理」は、1回のバッチ操作で複数のファイルに適用する場合に使用できます。
注記: この方法を使用すると、5種類の署名のみが適用できます。
モデルの署名
「デジタル署名」ダイアログボックスで「署名セルを配置」と「非表示モデル署名を追加」の各ツールを使用すると、モデルの適用範囲があるデジタル署名が作成されます。モデル署名は現在のモデルの内容に適用されます。
追加の署名の作成
「デジタル署名」ダイアログボックスで「署名を追加」ツールを使用すると、新規の署名がファイルまたはモデルに追加されます。新規の署名を追加しても既存の署名は無効になりません。同じユーザーが、同じ署名セルまたは複数の署名セルに複数インスタンスを配置できます。また、同じユーザーがファイル署名、モデル署名、非表示のモデル署名を混合して配置することもできます。
署名の削除
「デジタル署名」ダイアログボックスで「署名を削除」ツールを使用すると、モデル署名またはファイル署名を削除できます。モデル署名の要素はロックされているため、このツールを使用して削除する方法が便利です。
署名を削除できるのは元の署名者のみです。つまり、現在のユーザーが署名を削除できるのは、署名に使用された証明書とプライベートキーを所有している場合のみです。
署名の削除を元に戻すには、「元に戻す」と「デザイン履歴」を使用できます。署名の削除は誰でも元に戻すことができます。復元された署名が有効かどうかは、その他のDGNファイルと必要条件が署名時と同じ状態にあるかどうかによって変わります。
署名の再検証
署名の適用範囲内のデータ、または署名自体が変更されると、署名は無効になります。署名は「元に戻す」または「デザイン履歴」機能を使用して復元できます。
ファイルの変更後に署名を再検証できるのは署名者のみです。再検証には、現在の内容に基づき、再検証ツールが使用されます。この方法は、無効な署名を削除して新しい署名を追加するときの近道です。