MicroStation CONNECT Edition Update 15の新機能と改善点
このトピックでは、MicroStation CONNECT Edition Update 15の新機能と拡張機能の概要について説明します。
オフラインでの作業を保存する機能(CONNECT Licenseオフラインモードを使用)
MicroStationのオフラインモードでの使用が許可されていない場合、オフライン状態になってから3分後に作業を保存するように求めるメッセージが表示されます。
表示ルールでワイルドカードをサポートする機能
表示ルールでワイルドカードを使用できるようになりました。「*」または「?」の後に「like」の比較を設定して長いリストを除外し、正確な文字列を検索することができます。この操作を行うには、「条件エディタ」ダイアログボックスの「表示ルール」で条件を追加します。
DWGショートカットをキー入力コマンドとして使用する機能
MicroStationのDWGショートカットをキー入力コマンドとして使用できるようになりました。MicroStationには、AutoCADショートカットと同様の一連のキー入力コマンドとツールが用意されています。Update 15では、DWG作業フローが簡単になる追加のショートカットがキー入力コマンドとして追加されています。それらの新しいキー入力コマンドについては、こちらを参照してください。
レポートのアイテムタイプに「次のアイテムタイプを含める」フィルタを使用する機能
「レポート」ダイアログボックスの「アイテムタイプ」ドロップダウン(「プロパティ」>「含まれているアイテム」>「アイテムタイプ」ドロップダウン)で「次のアイテムタイプを含める」フィルタを使用できるようになりました。
AutoCADと同様のUIを使用する機能
MicroStationでDWGファイルやDGNファイルを開いたときに、AutoCADと同様のユーザーインターフェイスを利用できるようになりました。これを行うには、新しい「全般」作業フローを使用します。これには、リボンの「作業フロー」ドロップダウンメニューからアクセスすることができます。この作業フローを開くと、MicroStationのUIがAutoCADのUIをエミュレートしたUIになり、リボンにAutoCADのユーザーインターフェイスに似たタブとツールが表示されます。
暗い色のテーマのユーザーインターフェイスで作業する機能
暗い色のテーマのユーザーインターフェイスに切り替えて、すべての.dgnファイルと.dwgファイルを操作できるようになりました。この操作を行うには、「選択事項」ダイアログボックスの「ルックアンドフィール」カテゴリにある「暗い色のテーマのUIを適用」オプションをオンにします。
「コラボレーション」タブからコラボレーションツールにアクセスする機能
MicroStationで、チームメンバー、設計者、関係者、プロジェクトマネージャなど、プロジェクトに携わるメンバー間でのオンラインコラボレーションがサポートされるようになりました。同期、懸案事項の解決、クラッシュ検出などのコラボレーションツールが新しい「コラボレーション」リボンタブにまとめられており、1つの場所からアクセスすることができます。この新しいタブは、「作図」、「全般」、「モデリング」、「ビジュアリゼーション」の作業フローで使用できます。
iModelをデザインに参照ファイルとしてアタッチする機能
新しい「コラボレーション」リボンタブの「iTwinをアタッチ」ツールを使用して、デザインにiModelをアタッチできるようになりました。これを行うには、「iTwinを参照としてアタッチ」ダイアログボックスを使用します。
「コラボレーション」タブからIssue Resolution Serviceにアクセスする機能
新しい「コラボレーション」リボンタブから「懸案事項の解決」サービスのツールにアクセスできるようになりました。このタブの新しいボタンから「懸案事項」フォームにアクセスし、新しい懸案事項を作成して保存することもできます。
テクノロジプレビュー機能について
(テクノロジプレビュー)「アイテムをアタッチ」ダイアログボックス
新しい「アイテムをアタッチ」ダイアログボックスを使用できるようになりました。アイテムタイプの情報とその共通のプロパティを追加、表示、および編集することができます。
(テクノロジプレビュー)DWGワークセットウィザード
DWGフォルダ構造をMicroStation構成に移行できるようになりました。AutoCADとMicroStationのハイブリッドフォルダ構造の操作では、AutoCADの標準を特定して使用することが難しいことがあります。DWGワークセットウィザードを使用すると、DWGフォルダをMicroStationの作業環境とワークセットにシームレスに移行することができます。
(テクノロジプレビュー)式ビルダ
「アイテムタイプ」ダイアログボックスから使用できる式ビルダを使用して、プロパティ定義の値を計算する有効な式を作成できるようになりました。文字列、数値、アクセス文字列、記号、演算子を使用して、式のシンタックスを入力することができます。
(テクノロジプレビュー)Excelとの間で変数と変差をインポートおよびエクスポートする機能
「変数」ダイアログボックスで「ファイル」>「インポート/エクスポート」の順に選択して、変数と変差を.xlsxの形式でインポートおよびエクスポートできるようになりました。
(テクノロジプレビュー)「パラメトリック構成要素」ダイアログボックス
「パラメトリック構成要素」ダイアログボックスを使用して、「名前付きプレゼンテーション」、「穿孔機」、「配置点」の各ダイアログボックスにアクセスできるようになりました。この新しいダイアログボックスから3つのダイアログボックスを利用できることで、迅速なアクセスと作業フローの強化が可能になります。
(テクノロジプレビュー)レポートでの情報の要約、グループ化、集計
情報を列ごとに集計して、レポートの下部に合計を表示できるようになりました。また、行をグループ化して、列の対応する情報の合計、数、平均、最小値、最大値などの集計情報を生成することもできます。これらはいずれも、「レポート」ダイアログボックスでレポート定義プロパティとして使用できます。
(テクノロジプレビュー)「Vueレンダリング」ダイアログボックスと「大気エディタ」ダイアログボックス
MicroStationで、VUEレンダリングエンジンを使用してビューをレンダリングできるようになりました。VUEレンダリングアプリケーションはモードレスで、標準のアプリケーション表示ウィンドウと共存できます。VUEレンダリング処理はマルチスレッドであるため、レンダリング処理中も作業を続行できます。「Vueレンダリング」ダイアログボックスを使用して、目的に合わせて設定を調整し、VUEレンダリングエンジンを使用してビューをレンダリングすることができます。
(テクノロジプレビュー)WMTS(Web Map Tile Service)
地図タイルを提供する標準のプロトコルであるWMTSを利用できるようになりました。事前にレンダリングされたタイルをサーバーから利用したり、実行時に処理されるジオ参照地図タイルをインターネット経由で利用したりできます。