ファイルの保護と権限
作成者は、ファイルの内容にアクセスできるユーザーを指定できるだけでなく、データの公開や修正を行う権限を許可または拒否することもできます。対応する権限が許可されていないすべてのコマンドはMicroStationで無効化されます。ファイル保護では次の権限が定義されています。
アクセスの種類 | 説明 |
---|---|
ビュー | 画面に表示される内容の参照 |
印刷 | ファイルの内容を用紙にプロット |
編集 | ファイルの内容の修正 |
エクスポート | 「編集」>「コピー」と<Ctrl+C>キー - 要素をクリップボードにコピー(または切り取り) 「ファイル」>「エクスポート」/「名前を付けて保存」 - ファイルの内容を異なる形式に保存 「ファイル」>「名前を付けて保存」 - ファイルの内容に暗号や制限を設定せずに、異なる名前のファイルに保存 FENCE FILE 電子プロットの作成 |
ビュー権限は既定の権限なので、作成者からは明示的に付与されません。ファイルのアクセス権を持つすべてのユーザーには、表示する権限があります。その他の権限で、ユーザーが内容を取得する方法や取得できるかどうかを制御します。
エクスポート権限
MicroStation V8i(SELECTseries 2)またはそれ以降を使用して、ファイルを暗号化するか保護されたファイルをエクスポートする権限を制限すると、MicroStation V8i(8.11.5.xx)またはMicroStation V8 XM Editionのユーザーはそのファイルを開くことができません。これは、MicroStation V8i(SELECTseries 2)のセキュリティプログラムバージョンが更新されているためです。保護されているファイルのエクスポートを制限しない場合は、影響はありません。
暗号化したファイルをユーザーがエクスポートできないようにするかどうかを決定します。保護されたファイルを他のユーザーと共有するには基本的な方法が2つあり、それぞれファイル保護を使用する理由が異なります。
- ファイルを保護する場合、パスワードまたはデジタル証明書、あるいはその両方で、ファイルへの基本アクセスを行います。この場合、ファイルを開くことができるユーザーを指定できます。目的の受信者は、一緒に作業をするユーザーである可能性があります。他のユーザーがファイルにアクセスするのを防ぐ方法として、ファイル保護を使用します。目的の受信者が同じファイルを操作できるように指定する方法としては、ファイル保護を使用しません。この場合は通常、エクスポート権限を拒否しません。
- ファイルを保護する場合、"全員"ライセンスを作成して、ファイルへのアクセス権を全員に付与します。この場合、公の場所にファイルを配置します。ファイルを開くことができるユーザーを指定しません。ファイル保護を使用して、ファイルデータの使用を表示や印刷に制限します。この場合、エクスポート権限を拒否することができます。