「DWG/DXFとして保存オプション」ダイアログボックスの「参照」タブ
DGNファイルをDWGファイルまたはDXFファイルに保存するときの参照ファイルの処理方法を制御します。 の順に選択して、「ファイルの種類」の一覧から「AutoCADデザインファイル(*.dwg)」を選択し、「オプション」ボタンをクリックして「参照」タブをクリックすると開きます。
DWGファイルフォーマットには、MicroStationに想定される参照ファイルの一部しかサポートされていません。
DWGまたはDXFに保存するときに、外部参照ファイル、自己参照ファイル、既定外モデルの参照ファイル、およびマスクされた参照ファイルをどのように処理するかを制御できます。参照ファイルのタイプごとに異なる設定を選択できます。ただし、その場合には、次の規則が適用されます。
設定 | 説明 |
---|---|
外部参照ファイル | DGNファイルをDWG/DXFファイルに保存するとき、既定モデルへの標準参照ファイルをどのように処理するかを制御します。一般に、これらのタイプの参照ファイルは、XREF(既定)として保持することをお勧めします。既定のモデルとその参照ファイルを、単一のファイルに統合するよう選択することもできます。
|
自己参照ファイル | DGNファイルをDWG/DXFファイルに保存するときの自己参照ファイルの処理方法を制御します。 自己参照ファイルとは、そのファイル自身にアタッチされる参照のことをいいます。MicroStationでは、図面の細部を作成するときに、自己参照ファイルがよく使用されます。AutoCADでは、自己参照ファイルはサポートされません。正しく表示されるようにするには、自己参照ファイルは統合する必要があります。 |
既定外モデルの参照ファイル | DGNファイルをDWG/DXFファイルに保存するとき、既定外モデルへの参照ファイルをどのように処理するかを制御します。 単一ファイルに複数のモデルを使用するための機能は、AutoCADではMicroStationよりも制限されています。AutoCADでは、1つのファイルにつき、1つの既定のモデルと、そのモデルのビューを表示する1つ以上のシート("ペーパー空間"モデル)しか使用できません。AutoCADのXREF参照ファイルが表示できるのは既定のモデルだけです。 |
マスクされた参照ファイル | DGNファイルをDWG/DXFファイルに保存するときに、参照ファイルの切り取りマスクをどのように処理するかを制御します。 以前のバージョンのAutoCADでは、切り取りマスクを含むXREFはサポートされていませんでした。AutoCADでは、R2010から単一の切り取りマスク(反転切り取りとも呼ばれる)のサポートが開始されました。ただし、同じ参照ファイルでの複数のクリップはまだサポートされていません。そのため、マスクされた参照ファイルをDWGファイルに保存(「保持」)すると、その参照ファイルに適用されている切り取りマスクが除去される場合があります。統合機能を使用した場合、切り取りマスクは、統合時にジオメトリに適用されます。 |
3Dアタッチの外形線を統合 | オンの場合、参照される3次元参照ファイルの外形線がマスターファイルに統合されます。この設定は、ワイヤフレーム幾何を表示する参照を除いて、すべての参照に影響します。DWGやV7 DGNなどの対象フォーマットは動的なビューの表示オプションをサポートしていないため、このオプションは動的なビューを使用する際に便利です。この設定の効果を確認するには、「アクティブなモデルへの参照の統合」の例を参照してください。 オンの場合、この設定値により、すべての参照ファイルの設定値が上書きされます。 このチェックボックスをオンにすると、隣に「外形線の設定」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、「外形線設定値」ダイアログボックスが開きます。ここからアクセスして「外形線の設定」ダイアログボックスで行った変更は、DWG設定値に保存されます。そのため、次回「DWGとして保存」を実行し、「3Dアタッチの外形線を統合」チェックボックスをオンにすると、以前の外形線の設定が復元されます。 |
統合中に画層をコピー | DGNファイルからの参照ファイルをDWG/DXFファイルに統合するときの画層の処理方法を表します。 |
参照ファイルを変換 | オンの場合、DGNファイルをDWGファイルとして保存する際に、すべての参照がDWGファイルに変換されます。 |
参照ファイルの統合に最適化された切り取りを使用 | オンの場合、統合処理で切り取られるときに曲面、ソリッド、多角形が維持されます。オフの場合には、曲面およびソリッドは解除されて、境界/ワイヤフレーム要素になります。 |
ライブネストの参照ファイルをネスト解除(コピー) | オンの場合、ネスト参照ファイルがファイルに直接アタッチされます。DWGファイルでは、オーバーレイ参照ファイルの場合を除いて、ライブネストは暗黙的にオンになります。そのため、"参照をオーバーレイとして作成(ライブネストなし)"オプションもオンにしない限り、このオプションを使用しても予期した結果を得られないことがあります。"参照をオーバーレイとして作成(ライブネストなし)"オプションは、「全般」タブの「参照」セクションにあります。 |
表示画層のみを統合 | オンの場合、選択したビューに表示された画層が出力ファイルに統合されます。 オフの場合、すべての画層が出力ファイルに統合されます。 |
ビューポートアタッチを統合 | オンにして、「自己参照ファイル」オプションを「統合」または「セルに統合」に設定した場合は、すべてのビューポートアタッチがシートモデルに統合されます。ビューポートをシートモデルに統合するときは、多くの場合、「表示画層のみを統合」をオンにして、保存されたDWGファイル内のシートモデルと同じ表示を保持することが考えられます。 オフにすると、DWGとして保存するときに、シートモデルで使用される既定モデルの自己参照ファイルがビューポートエンティティになります。これは既定の動作であり、この場合、「自己参照ファイル」オプションは参照ファイルに影響しません。 |